「ヒューエット・アクレイム・ウイスキー・ステージ」は、世界最大のウイスキー販売サイト「dekanta」のためにデザインされた。ヒューエットのデザインを基に、輪島塗の木製ケースとボトルが日本の優れた工芸家によって全て手作りされている。このケースには、世界でも希少な軽井沢ウイスキーが3本収納されている。

「アクレイム・ウイスキー・ステージ」は、この20年物の軽井沢ウイスキーを作るために注がれた職人技や技術を称えるためにデザインしたものだ。

ステージの扉を開くと、侍の裃を思わせる肩幅の広い3本のボトルがドラマチックに現れる。ステージそのものは歌舞伎の舞台をイメージしており、下からの照明によってボトルが生き生きと浮かび上がる。蓋は手作りの漆塗りの木製で、上部にはヒューエット家の家紋が手描きされている。それぞれのボトルには、自分の「Bushidoシリーズ」の特徴である、絵の具を叩きつけて飛び散った軌跡が黒で施されている。

このステージのスケッチを描き始めたのは2021年の秋で、数度の修正を経て現在のデザインが完成した。アーティスト兼デザイナーとして最も素晴らしいことのひとつは、アイデアが具体的な形になる過程を目にすることだ。漆塗りは石川県輪島市の田谷漆器店で仕上げられ、ボトルは酒井硝子の職人によって作られた。